今年初盆を迎えるのですが、初盆用のお供えってありますか?
「初盆ということであれば、症状準備が必要です。ただ、宗派や地域性によっても違いが大きく表れますので、住んでいる場所の風習に合わせるのか、仏様の風習に合わせるのかという点を家族と話し合いましょう」
「そんなに違うんですか?」
「まず、お盆の時期がいつなのか?ということから始まります。お盆の時期は一般的に8月13日・14日・15日というイメージですが、旧盆の場合7月です。これはお住まいの地域によって左右されますので、法要をするお寺さんと時期的な相談をしたほうがいいでしょう。」
「果物やお菓子でお供えしてはいけないものはありますか?」
「果物やお菓子でダメなものというのはありませんので、故人が大好きだったものをお供えしてあげましょう」
「次にお膳を用意します。お仏壇を購入した際にセットになっていると思うのですが、小さなお膳のセットがあります。お供えするお料理も決まっておりますが、これも風習の違いがあります。ただ、いわゆる精進料理ですので、風習よりは個人が好きなおかずを出したいという希望がある場合は、殺生していないもの(肉魚がダメ)をお供えすることは問題ないと思われます。」
「お酒が好きだった人なのですが、ビールや焼酎などあげてもいいのですか?」
「もちろん、かまいません。お酒が好きな方に沢山お酒をお供えして問題はありません。」
「では、してはいけないことというと、魚や肉などの殺生したものがダメということなんですね。」
「そうなんです。次にお寺さんでの法要を行うパターンの場合、お供えできるものが限定される可能性があります。」
「え?!そうなんですか?」
「持ち込み禁止ということもありますので、その場合は、お供え物代を別途請求されます。どうしてもお供えしたいという場合は、お供えした後持ち帰ることが必要になります。」
「つまり、お供え禁止といわれた場合は、こちらですることがないんですか?」
「そうです。なので、慣れていない作法も気にすることなく、お任せできてしまうという点でお寺さんでの法要を考える方もいるようですね。非常にデリケートな問題で且つ、風習が関わってきますので、単純に宗派だけの問題ではなく、どういったやり方を重んじるのかという点を家族の中ですり合わせておく必要があります。」