お祭りで浴衣を着たいのですが、半襟を付けてアレンジしてもいいですか?
「お祭りで浴衣を着たいのですが、半襟を付けてアレンジしてもいいですか?」
「まず、半襟というのは着物に使用するものであって、浴衣には使用しません。本来半襟とは長じゅばんに使用するもので、浴衣を着用する際は長じゅばんを着ませんのでつけるのはおかしいと思います。」
「では、付けちゃだめですか?オシャレみたいにかわいいやつがあるので」
「確かに重ね襟といった感じで販売されていますね。正式な着付けを必要としない場所であれば、ある程度自分オリジナルと考えてアレンジしてもいいかもしれません」
「フリルや袖口のレースとか、そういったものは、本来おかしいのですか?」
「おかしいというと語弊があるかもしれませんが、浴衣は涼しく着用するためのものであるため、襟を重ねたりすることによって熱さがまします。ただ、今の時代はアレンジをするということが流行していますし、花火大会やお祭りといった場所に着用する分に関しては、好きなようにアレンジしてみるのもいいかもしれません。」
「どういった事に注意して半襟アレンジをしたほうがいいですか?」
「持っている浴衣の素材と、半襟の素材を合わせたほうがいいと思います。例えばですが、フリルがついた半襟を付けようとした際に、フリルの素材が透けるようなレース素材だった場合、襟につけると浮いた感じになります。半襟につけるレースにもある程度の質感と存在感を与え、綿素材のもの、色も浴衣と色が重ならないタイプを選ぶといいでしょう。持っている浴衣がツルツルした素材の場合は、レースだけに重厚感を与えるとそれはそれで違和感が出てしまうので注意が必要です。」
「では、半襟のつけ方の注意点はありますか?」
「本来は長じゅばんに縫い付けて使用しますが、半襟だけを最初に体に着用し、腰ひもを用いて固定する方法もあります。ただ半襟だけがズレないようにしっかりと腰ひもで結びましょう。着崩れた浴衣ほどみっともないのはありませんので、着崩れを起こさないように、半襟を付けるといいですね!」