7月にある七夕って、なんで七夕っていうんですか?
2016/04/23
「7月にある七夕って、なんで七夕っていうんですか?」
「昔から行われる七夕の由来についての質問ですね!」
「はい!」
「そもそも七夕とは、古い日本のみそぎ行事であり、着物を折って棚に備えたといわれています。
秋の豊作を祈ったり、けがれをはらったりという意味があったそうです。」
「お祭りだったんですか?」
「そうなんです。願い事が叶うといった話は初めからあるのではなく、本来は神事のひとつだったそうです。
今現在の「七夕」という字で「たなばた」と呼んで表記していますが、実はは当て字なんです。
「当て字だったんですか?!」
「そうなんです。本来は「棚機」と書いて「たなばた」と呼んでいたそうです。」
「どうして、棚機と書いたのでしょうか?」
「棚機とは、実は着物のことなんですね。神事のひとつでみそぎを行事といいましたが、選ばれた乙女が着物を織り、奉納します。この女性のことを「棚機女(たなばたつめ)」と呼んでいました。この女性は、清らかな場所にある機屋(はたや)にこもって奉納する着物を作ります。その際に使用する道具が「棚機」という織り機だったんですね。そのため、この神事のことを「棚機(たなばた)」と、表していたのです。」
「では、七夕の由来は、機械の名前だったんですね!」
「そうなんです。願い事を叶えるといったことはさらに後の話になります。とはいえ、元々神様にお願いするといった概念的なものは、あながち間違いではありません。みそぎ行事という歴史があったようなので、昔の選ばれた巫女の大切な神事のひとつであったと考えられます。時期的にも秋の収穫に対する豊作を祈るといったことも含まれていますので、選ばれた女性だけが行える儀式的なものだったのではないでしょうか。」